パーローズ(PAO ROSA)
主 産 地  全西アフリカ沿岸のコートディボアールからカメルーン、ガボン、中央コンゴ、カビンダ、ザイールまで分布する。主としてコンゴに多い。
別   名  Oken、Nsakala
外   観
 材は色々な色を示す。狭い辺材は薄い黄色で部分的に薄桃色をなす。赤色の心材は光により濃色となる。濃赤色ないし、紫色の材の基調の上に濃厚な桃色の縞が目立つ。鮮やかな赤色である。心材は常に平行に走るとはいえないが成長層が見える。生材では、樹皮の下の材より赤紫色のs樹脂をサン滲出する。
 
主要特性
 肌は精で均斉な材で交錯木理の出ることがあると言われている。強い曲げ、圧縮強さをもつ。湿度変化、シロアリ、腐朽に強い。キクイムシに侵されるといわれる。乾燥には長期を要するし、割れ、曲がりを生ずる傾向がある。
 硬い材にもかかわらず、すべての加工は可能である。以外に製材は容易である。切削はかなり困難である。旋削、研削は良く、良い樹脂様の光沢を有する。生材を長く煮るとよく切れ、単板にも加工される。接着性は良いが、釘打にはみち穴を必要とする。

用   途
 室内装飾材、家具、楽器、床柱、仏壇床板
備   考
 
 
総 称 名  パオ ロザ
学   名  Swartzia fistulodes
産   地  コンゴ
科   目  マメ科
比   重  気乾比重 0.74  広葉樹
参考資料:世界木材図鑑(産調出版)
       木材活用ハンドブック(産調出版)
       熱帯の有用樹種(大日本山林会)